こんにちは 小田部 久子です
今日で社長就任4年がたち、また心新たに身の引きしまる特別な日を迎えました
社長就任の日、書道家の先生が主人の新しい門出に下さった文字があります
「一念通天」という字でした
先生は自分の文字は残さない主義で、すべては過去のもので今書いている文字が一番
自分の最大の良くかけたものだからとおっしゃり、人にあげる事はあまりないそうです
けれど、先生は主人の新しいスタートにこの文字を贈って下さいました
私たちにとってこの文字はいつも、どんな時も希望でした
苦しければ苦しいほど、この文字は希望に変わっていきました
社長就任の日はすごい大雪で、一年たちこの日に先生のもとを尋ねると
印鑑のお仕事をされている先生のお店は、雪のためお休みでお会いする事ができませんでした
2年目の同じ日も伺いましたが、やはり大雪のためお店はしまったままでした
3年目は奥様にお会いする事が出来ました
そして今日4年目の冬を迎え、お礼に伺ったところ
先生は悲しい事に他界されておりました
奥様がいろいろお話をしてくださいました
先生は最後の最後の朝まで筆をとられていたそうです
そのお姿を想像しただけでも、先生のどこまでも高みへとの強い精神を
感じ、涙があふれてきました
また、一念通天と書いたあの時のあの「一」の字は
もうあれ以上の字は書けないとおっしゃっておられたそうです
「一」の文字に込められた先生の深い思いを今日もかみしめながら
先生に心から感謝いたしました
本当に素晴らしい先生に出会い私たちは幸せです
今日も今冷たい雨が降っています
夜には雪に変わるのでしょうか
小田部 久子