こんにちは 小田部久子です
先日、高校の芸術鑑賞会で「ヘレンケラー・ひびき合うものたち」という演劇を鑑賞しました
ヘレンケラーの物語は小学生の時に伝記を読んだきりでした
ヘレンケラーとサリバン先生の生き方で、何がそんなに人を感動させるのかといえば
見えない、聞こえない、話せないの三重苦を乗り越えた事でもなく
人と話せるようになったという奇跡でもなく
人と人との「つながり」でした
人間同士の出会いには、必ず障害があって、現代は、だれもがそのつながりのむずかしさを抱えていて
それでも人はつながり、ひびきあえると言う事
そんな人間のつながりの可能性
この演劇の中で、一番感動した言葉がありました
それは以前はよくかんしゃくをおこしていたヘレンが
行儀がよくなり、話す言葉も理解し始めたヘレンケラーにサリバン先生が言った言葉です
「ヘレン、私があなたに覚えてほしいのは、みんなと話せる言葉
そして、生きている幸せなのよ」
サリバン先生はヘレンが行儀がよくなることも、かんしゃくを起こさなくなった事も
ヘレンの両親が大満足しているにもかかわらず、自分がヘレンに一番望んでいることではないとおっしゃる
そんなサリバン先生に、ヘレンの両親は生きている幸せをあの子にどうやって教えるのかたずねる場面がある
先生は「それは、私にもわかりません。私は教え続けることです」とおっしゃった
日光の金谷ホテルには、ヘレンケラーが宿泊した部屋がまだ残されていると聞きました
新緑の美しい季節
ヘレンケラーの足取りをたどり、日光に行ってみようかとふと思いました