こんにちは 小田部 久子です
昨日は中秋の名月でした
月が昇ってくるのが5時22分
日の入りが5時43分
東の地平線に、まんまるの十五夜のお月さんが現れました
私は長男を車で目的地に送りながら
娘は部活動の仲間と、主人は会社から一人眺めたのだろう
家族がそれぞれ帰宅したおり、主人が
「今日の十五夜の月はみんな眺めたのか」と話題にした
私が小さい頃、祖母はお月様の事を、それはそれは沢山の名前で呼んでいた
お月様には、こんなにいろんな名前があるんだなと思った
そして祖母はお月様のそれぞれの名前に「様」をつけていた
「十五夜様」「十九夜様」など…。
その他にも「十三夜」「雨月」「無月」「十六夜(いざよい)」など月の名前は沢山ある
十五夜様の日は、ススキを飾り、紅白のお団子を木の枝に交互に飾っていた
西の空に、宵の明星の一番星の金星が現れ、東の空には月が出る頃になると
祖母が決まって、お月様の中にはうさぎが住んでいて、お餅をついているうさぎの話をする
母は「今日は誰が一番に一番星を見るけるでしょう?」という
私達は競って自分が一番に一番星を見つけようと必死になった
美しい夜空を、祖父母や父や母や姉妹と大空を眺め
夜空の月や星に思いをはせた事がとても懐かしい
こんな、祖母や母が月に寄せる思いを語る、おだやかな幸せな時間の中で
私は月の中には本当にうさぎがお餅をついているんだと信じていた
こんな幼少時代を過ごして、思った事は、確かな根拠はないが
月のうさぎを信じている時間が長ければ長いほど、人は幸せに近づけるのではないかと
思った。いつかは本当の事を自分で知ってしまう日まで…。
幼い時を幸せに過ごした人は必ず幸せになるのではないか…。
だから、私は子供たちが生まれ、育児をする中で一生懸命、月にいるうさぎの話や
星のパレードの話をした。星はみんなが寝静まったころパレードをしているのよと
何もかもが本当に懐かしい。
昨日の十五夜の日には、心の中でこっそり小さな願いをつぶやいた