小田部久子です
読書の好きな私が、最近好んで読んでいる本はというと
日常の小さな一場面を書き下ろしたものをよんでいます
こんな本は、何ともいえないくらい、心地よいもので
私にとって、とても大切なひとときになっています
例えば、まどみちおさん(童謡そうざんの作詞家)の書いた有名な曲で「不思議なポケット」
この歌は、ご存じのようにポケットをたたくとビスケットが増えていく歌です
小さい頃こんな不思議なポケットが私もほしいなぁと、何度心から思ったことだろう
この「不思議なポケット」について語っている本にに出会い
お気に入りの揺り椅子に揺られながら、小さい時のあたたかい記憶に包まれました
こんな時間が私はとても楽しいです
本の内容は、ビスケットが増えるのは実は不思議なポケットなどではなく
たたいたから割れたのではなかったかという事が、この作家さんはエッセイストなのではないか
と思うくらい素敵な言葉で書かれていました
けれど最後に「こんな不思議なポケットがほしい」で終わるこの歌は
やはり割れて2つになった歌ではなく、本当に魔法の不思議なポケットを
歌ったうたであったことが分かると、優しい文章で包まれて書かれていました
幼い頃、いつもこの大好きな歌を歌いながら
ビスケットをポケットにいれて大きな声で歌った幸せな時間
そんな自分がいたことを、本を読み進めながら思い出します
でも私のビスケットはいつになっても2つになど決してならなかった
この時、自分のポケットは魔法のポケットではなかったんだというさみしさと
私も魔法のビスケットがほしいというあこがれが入り混じった
歌う度「私のポケットよ!不思議なポケットになってくれ!」と何度も何度も念じた
思えば思うほど夢は遠くなっていくかなしさ
おかげでポケットの中はゴミとビスケットの粉だらけになるが
母は「きたない」とか「やめなさい」とか絶対に言わなかった
それどころか私の歌う「不思議なポケット」を笑顔できいてくれた
歌っている最中、姉が私のポケットに入れてくれた事があったが失敗に終わる
私は姉がポケットにビスケットを入れる所を目撃してしまった
あまりにも私がかわいそうになったのか今考えると母がそっとポケットに
ビスケットを入れておいてくれた事もあったなぁと、やさしかった母を思い出しました
姉との思いでや母を思い出すからだろう
こんな昔の事を思い出す日常が何故か心地よい時間です
例えば鳥が飛び立つ時の奇跡を書いた本もある
鳥が飛び立つ時、なぜぶつからないのか
こんな奇跡を書いた文章は非常に面白いし
心休まる楽しみなひとときになってます
人間は気をつけていないと気付かずに終わってしまう事が多々あって
そんな奇跡を発見し見つめる事、そんなささいな事がとても楽しいと思います
ほっとする本との出会いは、大きなやさしさに包まれる様な気持ちになります
今は「空」の本を読んでいます
楽しいです
わたしにとって、ほっとするお店も同じです。お気に入りのお店はそれぞれのお店が行く時間や
行く曜日、買うものも、だいたい決まっています
私にとってそんな「定番」がとても心地よい時間です
「家づくり」のご提案も、お客様お一人お一人の
オンリーワンの家「ほっとする家」をつくるお手伝いを
マルニホームスタッフ一同、一生懸命させて頂きたいと思います