川上澄夫の愛した時計
こんにちは 小田部久子です
鹿沼生まれ、鹿沼育ちの私は鹿沼の街が大好きです
我が愛するふるさとの大好きな場所の一つが
川上澄夫美術館です
正確に伝えるならば川上澄夫氏の愛した時計です
明治初期から動いているこの時計の前に立ち
時計の音を聞いて帰るのです
どうしてなのかわかりませんが
このひとときがとても私にとって心地よい時間なのです
この時計には人面がほどこされています
この時計の前に行きたくなるのは何故なのか自分でも分かりません
こうして時計の音を聞いていると乱れた心がリセットされていく様な気持ちになるのです
時々この時計の前に行きたくなるのです
この時計にはいつも救われます
展示室は美術館の二階です
美術館の階段は赤いじゅうたんに金の飾りのついていて
階段を上がっていく時も私にとって大切な時間です
そして階段を見上げると丸いステンドグラスの窓から光が差し込んで
あたたかな光に包まれていきます
階段をのぼり終え迎えてくれる大きな木の扉もとても素敵です
この扉の前にソファーがおいてありそこにしばらく座ります
ここが私の大好きな場所です
夏になると必ず展示される川上澄夫さんの版画「初夏の風」という作品も
とても心癒されるものです
この絵を見ると日本の初夏が本当に美しく胸に映るのです
思わず「ありがとう」と言ってしまいます
私たちの体験する事のできない過去の文明開化の日本の息吹
そんな日本の力にエールをもらえます